日本の国土は約7割が森林で、その約7割が個人が所有する私有林です。
森林組合は、『森林組合法』という法律に基づき設立されており、この法律は組合員の経済的、社会的地位の向上を図ることと、森林の保続培養・森林生産力の増進を図ることを通じて、国民経済の発展に貢献することを目的としております。
付知町森林組合は、付知町に森林を所有する方が組合員となり、組織された共同組合です。
森林の持つ多面的機能を発揮させていくため、森林の適正な整備と保全を図ることが重要であり、付知町全体の森林づくりを積極的に進めております。
さらに、キャンプ場事業を通じて、教育・レクリエーションの場としての提供にも力を入れております。
それでは、付知町森林組合の仕事について、詳しく紹介していきます!!
樹木だけでなく、土壌も育てます。循環できる森林を一緒に考えてみませんか?
『良い木を育てるには、丁寧な植え付けが重用』
木を伐って終わりではなく、苗木を植えて山の価値(財産)を育て、次世代に引き継ぐ事が大切。
植え付けは、春か秋のどちらかに1本1本人の手で植え、1ha(100m四角)当たりにおよそ、2000~3000本植えつけます。
また、植え付け作業の前には、木を伐った後の散らばっている枝などを整理して、苗木が育ちやすく、また今後の作業(下刈りなど)が行いやすいようにします。これを「地ごしらえ」といいます。
『苗木が元気に育つように』
保育作業と呼ばれる「下刈・枝打・間伐」は、良質材をつくるために重要な作業です。下刈は、土の中の栄養や水分を雑草に奪われたり、日光が遮られるため雑草を刈り払います。(苗木が雑草に負けなくなるまで、6~7年間続けます。)
『節のない質の良い木材へ』
保育作業と呼ばれる「下刈・枝打・間伐」は良質材をつくるために重要な作業です。枝打は、植栽後10年目ぐらいから、節のない質の良い木材をつくるために行います。(早目に枝打を行うと、切り口[節]が幹につつまれ、節の見えない木材が出来ます。)
『ノビノビと丈夫な木に』
保育作業と呼ばれる「下刈・枝打・間伐」は良質材をつくるために重要な作業です。間伐は、木と木の間を広くし、十分に光が当たるように、木を間引きます。植栽後、15年程経過すると、木も枝も大きくなり、木全体や地面に日光が当たらなくなり、木がなかなか太れなくなります。(間伐によりノビノビと丈夫な木になるばかりでなく、根も強くなり水を蓄え、土砂崩れから山を守る働きもします。)
『森林の資源活用に』
通常、保育間伐(木を間引く作業)2回程実施します。ただ、間引くだけでは資源活用になりませんので、植栽後35年目ぐらいから、太い木もしくは良質な木を中心に利用間伐を行います。(残った木が大きくなり、10年後にはまた利用間伐が実施できます。)
『東濃ひのき』
利用間伐で切り出された木材は、トラックで運搬され最寄りの市場へ運ばれます。その後皆様の住宅へ・・・。
(東濃ひのきの特徴として、材の色が淡いピンク色。つやが良い。木の香りが良い。)
森林は管理が必要 。
植えて・・・育て・・・伐って・・・利用。そして、植える。
しっかり管理を行い、資源を活用しながら災害が起きない循環できる森林を、一括に考えてみませんか?