良い山とは、どんな山だろう。
こちらは、仕事前の写真。
そして、こちらが仕事した後の写真だ。
皆さんはどのような感じられただろう?
人により、それぞれの感じ方や考え方があるため、
答えは無限大だ。
だから、森林整備は難しい!
だからと言って、何も手を加えないのは、森林を荒廃させるだけとなる。
下の写真のように、木が密植し下草が無くなってしまうと、土が痩せてしまう。
また、雨水が表面を流れやすくなるため、大地な表土を流してしまう。
最悪の場合は・・・
強い風が吹いたり、積雪による重みで、
木が倒れたり、根っこごと地滑りをしたりする。
そうならないためにも、人が手を加える必要がある。
以前より、「森林整備を進めるためには、森林所有者の理解は欠かせない」 と伝えてきた。
森林組合の取り組みを伝えるため、3週に渡り地区説明会を企画した。
地区説明会の目的は、
該当所有者の森林を事前に調査し、所有森林の状況をお伝えする事と、
森林経営計画樹立に向け、所有者との委託契約書を締結する事だ。
昼間と夜の二部構成で実施し、
雨天の中大勢の方に参加いただいた。
休日の開催にも関わらず、県の出先機関でもある恵那農林事務所のご担当者の
ご協力もあり、3週に渡る説明会も無事終える事が出来た。
心よりお礼申し上げます。
地区説明会を開催し、森林組合の取り組みや、今後の方針を具体的に伝えるためには、
該当する地区の森林がどのような状況なのかを把握する必要がある。
そのため、職員総出で現地確認を行う事とした。
説明会第1弾地区は、所有者178名 地区面積198.59ha
第2弾地区は、所有者122名 地区面積172.38ha
第3弾地区は、所有者 52名 地区面積168.83ha となる。
付知町は8割が森林となるが、
所有者それぞれの保有面積が小さく、0.10haから0.50haが平均。
しかも、まとまっていない。
ひと山で1.00ha以上の面積を保有している方は非常に少ない地域だ。
ha(ヘクタール)など面積単位で示されても解らないかもしれないので、参考までに。
1.00ha(ヘクタール) は 10,000㎡(平方メートル)
もっと簡単に言うと、陸上の競技で花形種目である100m走を思い浮かべて欲しい。
縦100m 横100m が 10,000㎡ すなわち 1.00ha(ヘクタール)となる。
森林にも、自宅と同じように番地がある。
それを1つづつ状況を確認し、カルテを作る。
カルテには、地番ごとの位置図と状況写真を添付。
それに加え、状況確認をした際のコメントを記入。
それを、所有者ごとに封筒に入れ、説明会当日にお渡ししている。
都合が合わず欠席された方には、後日郵送にてお届けする事になる。
説明会が最終ではなく、ここからが始まりとなる。
実際に森林整備に入る前には、所有者の方と綿密な打ち合わせを行う事となる。
これまでも、森林整備をさせていただいている山も、
手を加えてから6年から10年経過すると、木も成長し密閉してくる。
この機会に、多くの方に賛同いただき、集中的に森林整備を進めて行くことになる。
青空がキレイだ。太陽の日差しが届き、風が気持ちよく引き抜ける。