猛暑は少し和らいだが、日中の気温は高い!
山の中に入ると少しは涼しいものだが、今年は違う。
キャビンの冷房を活用しないと森林技術者が倒れてしまう(笑)
林業機械を使用し木材生産を行う場合、効率を考え全木集材をする事になる。
その場、林道脇にはどうしても枝葉が堆積してしまう。
先日、岐阜県恵那農林事務所林業課が主催となり
「恵那地域D材搬出促進等研修会」 が開催された。
D材とは、木材の品質(主に曲がりなどの形状)や用途によって分類する際の通称だ。
基本的に、A材は製材、B材は集成材や合板、C材はチップや木質ボードに用いられ、
D材は搬出されない林地残材などをいい、木質バイオマスエネルギーの燃料などとして
利用されている。
講師には、瑞穂市にある 株式会社バイオマスエナジー東海 の森営業部長が招かれ、
出荷状況・搬出方法・運搬状況等の現状をお聞きした。
林地残材が片付けば見た目は良くなるし、所有者も喜ぶだろう。
利益に繋がる事は見込めないが、経費があまり掛からないのであれば活用するべきだ。
だが課題もある。
運搬には10トン・25トン級のトラックを使う事になる。
積載量としても枝葉や端材となると重量がないため、小型車では採算が合わないからだ。
そのため、伐採現場に大型車が入れる道があれば効率は上がるが、
大型車が入れない場合は、今回の視察地のように広いストックヤードが必要にある。
付知に照らし合わせてみよう。
基幹林道は幅員も広く大型車も通行可能だ。
ただ、その先は道幅は狭く、カーブもキツイ・・・
10トンのショートなら通行できるかな?
ともあれ、林地残材が沢山出る現場が稼働の際には、
森営業部長へ相談だ。D材の搬出が出来る出来ないはその後だ!
現在の森林整備事業に対する国・県の助成金制度では、枝葉の量は換算されない。
今後は、D材の活用が進むだろう。この辺りも見直しをお願いしたいものだ。